チベット体操 元気が当たり前と思っていたけれど、そうではなかった。

「お昼食べに行くか」

「いつもいつも、近所に住んでいるように来る奴やなぁ。わかった行くか」

連絡もせずにいつも突然現れる私を、いつものように迎えてくれる。

3年間同じクラスで過ごした中には、町長になったのもいるが、プロのアスリートとして第一線で活躍をしたのもいる。

体つきは私と同じくらいだから、どう見ても恵まれた体格ではない。その体で長年頑張ってこれたのは、人よりも二倍も三倍も体を鍛えるしか方法はなかったと思われる。

引退をして10年、時々体に不具合が出て来始めた。そうして、昨年大きな心臓の手術をした。
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手術をしたらすぐに元の体に戻ると思ったけれど、なかなか思ったようには体が戻らない。
人より何倍も動いた体が、普段の生活をするにも時々支障が出る。その気持ちの焦りが体の痛みとなって、気持ちまでも痛くしている。

「病院では、もう心臓は大丈夫だと言われとんよ。」

「健康で元気で体が動くのが当たり前と思っていたけれど、実は健康は与えられていたものなんよ。今は、この先生活に必要なものだけ残して、全て手放してもいいから、元気な体が欲しいよ。」

悲痛な叫びだった。

何もできないけれど、気持ちを前向きにすることくらいはできるかもしれない。
体の痛みは、気持ちの持ちようから来ていることは間違いないように思われる。

深い呼吸をしながらの動作を伝えてきたが、良さはすぐに感じてくれたみたいだ。
声を録音して送ってあげよう。

体はなかなか元に戻らないかもしれないが、昔のようにこれから一緒に楽しまなくちゃね。

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