チベット体操 お聞きしたいことが三つあるんですが

お聞きしたいことが三つあるんですけどいいですか?」

「大丈夫ですよ、難しいお話ですか?」

「いえ、ぜんぜん難しくないんです。」

「一つ目なんですが、先ほど体操を始める前に『けじめをつけましょう』っておっしゃってたんですが、何のけじめなんですか?」

「最期の15分については、自分だけの時間を過ごして欲しいと思っているんですが、その『けじめ』なんです。」

「よくわからないのですが、今の時間と違うということなんですか?」

「そうなんです。体操をしている間、何を考えていましたか?」

「お正月の間体を動かしてなかったので、体がかたいなぁ とか考えていました」

「自分の体のことを考えていらしたのですね。それは、意識が自分の体の方向を向いてたということなんです。」

「はい、そうですね」

「私としては、この最期の15分はご自分と対面をするくらいの時間にしていただきたいんです。」

「はぁ」

「お寺で座禅を組んだり、瞑想をしたりすることがありますが、それと同じような時間にしていただきたいんです」

「はいぃ」

「自分と対面をしつつ、何も考えない時間にして欲しいんです、できたら真っ白な時間にする。僕の追い求めてるチベット体操ってそういう時間だと思っています。未だにそんな体操はしたことがないんですけどね。」

「今回で2回目なんですが、後ろに仏教の奮雰囲気を感じるのですが、どうなんでしょう?」

「はい、チベット体操というのは、チベットの山奥の寺院で続けられていたとう体操なんです。ですからそのものなんですよ。」

「そうなんですね。」

「はい。」

「二つ目なんですが、息を吸いながら動作をするんですが、どうしてなんでしょう?」

「これは、チベット体操の本にそのように書かれているんです。」

「こういうことが書かれた本というのがあるんですか?」

「あるんです。でも、どうして息を吸いながら何かをするんでしょうね?」

「これは私の考えなんですが、息を吸いながらの動作というのは、体がリラックスしていないとできないんです。」

「よく考えたら、今まで息を吐きながら動作をしていたことに気がついたんです。でも、チベット体操は違うんでびっくりしました。」

「そうなんです。よく考えると、例えばバレーボールをする時には、多分息を吐きながらレシーブをして、息を吐きながらアタックをしているはずなんです。私は野球をしていたのですが、息を吐きながらボールを投げるし、息を吐きながらバットを振っているんですね。」

「そうですよね。でも、どうしてそうなんでしょうね?」

「先ほど言ったように、息を吸いながらの動作って、力を込めて何かをする動作じゃないですよね。何かの本で読んだことがあるのですが、刀で人を切る時に息を吸いながらでないと上手く切れない というようなことを読んだことがあります」

「逆に言うと、息を吸いながらの動作というのは怪我をし辛い方法でもあるような気がします。」

「何にでも、陰陽がありますが、この呼吸法もその陰陽の一つだと思っています。」

「はい。三つ目なんですが、チベット体操っていうものの、体操ではないような気がするんですがどうなんでしょう?」

「はい、先ほどチベット体操について書かれた本というものがあるとお話をしましたが、原書のタイトルというのは『ANCIENT SECRET OF THE FOUNTAIN OF YOUTH 』というタイトルなんです。」

「そうなんですか・・・」

「古代の秘密 若さの泉 勝手に翻訳をすると、若さの泉を得るための古代からの秘密。この中に、体操という言葉で思い浮かべるような ラジオ体操のような体操はを意味する言葉は一つもないんです。」

「ここでやっていることは、体操ではなくて『秘儀』なんです。」

「そうなんですね、少しわかってきました。」

「その本の中で、呼吸法については二つしか書かれてないんです。」

「はぁ」

「一つは深い呼吸をしなさい。もう一つは、リズミカルな呼吸をしなさい。これだけなんです。」

「はい」

「深い呼吸については、私が丹田呼吸に興味があったのでそれを取り入れたんです。二つ目のリズミカルな呼吸については、先ほど体操をしたように、一連の流れの中で行っているんです。」

「そうなんですか」

「この呼吸を取り入れてチベット体操をやり始めたら、あれよあれよと言う間に体が変化をしたんです。私のビフォアの写真を見たことがありましたっけ?」

「いいえ」

「じゃ、見せてあげますよ。笑っちゃだめですよ。」

「ええええっ、これがビフォアなんですか!!」

「はい。2003年、私が45歳の写真です。」

「別人じゃないですか!」

「以来毎日チベット体操を続けて今があるんです。」

「ええええ」

「でも、今は結果ではなくて、途中経過なんです。結果はまだわからないんです。この先チベット体操もどんな風に変わるかわからないんです。」

「そうなんですね。」

「ですから、今やっていることは、本の中に書いてあったことではなくて、先ほどの本を読んで、自分なりに解釈をして、実際に自分で動作を続けてきて、今の自分がある それを、そっくりそのままお伝えしているんです。」

「ですから、私は1+1=2 という答えをお伝えしているつもりなんです。」

「はい。」

「でも、ほとんどの皆さんは、それが答えだと思えないのです。だって、難しことは一つもしていないし、必要なものは全て自分の周りにあるし、畳一枚あれば出来る訳ですからね。」

「そうですよね。」

「自分なりにイメージを膨らませて、今私がやっているチベット体操が出来てきたんです。」

「本の中に、動作は3回から始めて21回まで行きなさい みたいなことが書かれているものだから、回数を追っていらっしゃる方もいます。でも、私は今日何度も言ったように、先ずは呼吸を最優先してください。動作は二の次で結構ですとお伝えしています。」

「私が長年続けてきて一番変わると感じているのは、自分自身の考え方、気持ちの持ち方なんです。」

「はい」

「この写真でも解るように、外見はすごく変化をしました。でも、一番変わったのは自分の心の持ち方だと感じています。例えば、明日朝になったら20歳の頃の自分の容姿に戻れるとしましょう。でもその20歳の容姿がいつまで続くと思いますか?容姿は20歳でも心の持ち方が60歳なら、そのうちに60歳に変化をしてしまうように思えませんか?」

「はい、ありがとうございます。なんとなくわかったような気がしています。また、来月も宜しくお願いします。」

「ありがとうございます。無理のない体操をお続けくださいね。」
剣山雲海.jpg

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